もうかれこれ1ヶ月以上前の話ではあるが・・・8月27日に観戦してきた「2006年FIBAバスケットボール世界選手権」の観戦レポート第2弾。
27日の第4試合はファイナルラウンド1回戦(ベスト8決定戦)「ギリシャ vs 中国」ということでヨーロッパチャンピオン対アジアチャンピオンの対決と相成った。
最新のFIBAランキングでは、ギリシャの方が上位ということでギリシャ優位というのが大方の予想であるが、中国も2008年の北京五輪に向けて強化を図っている勢いのあるチームということで、かなりの好ゲームが予想されたが・・・
ゲーム開始前のウォーミングアップ。
ギリシャは淡々とアップをこなしヨーロッパ王者の風格を漂わせる。
一方の中国は、NBAのトッププレーヤーの仲間入りを果たしたヤオ・ミン選手を筆頭にアップからダンクシュートを連発し会場をどよめかせる。
しかもヤオ・ミン選手はとにかく大きい・・・
中国の武器はなんといっても、選手の身長の高さであるといっても過言ではないが、各選手の持つポテンシャルの高さも秘密兵器であると予感させられる・・・それが中国のアップを見た時の率直な感想。
ゲーム序盤は、中国のポテンシャルの高さが爆発し完全なる中国ペース。
しかし、ゲーム巧者らしくギリシャもコツコツを追い上げを図る。
特にギリシャのセンター#14パパドポウロス選手はヤオ・ミン選手のプレッシャーにも負けずコツコツとインサイドで勝負を仕掛ける。
まさに下馬評通り柔と剛を兼ね揃えたセンターである。
彼のようなプレーが後半活きてくると予感させられるが・・・
派手さはないが堅実なギリシャのプレーが功を奏し、いつの間にやら中国のペースを完全に奪い取り、41-36で前半を終了。
そして始まったゲーム後半は、まさにギリシャのショータイム!
ギリシャのチームリーダー#4パパルーカス選手を中心にオールコートプレスディフェンスを仕掛けQ3だけを見れば26-6で中国を圧倒。完全にゲームを支配した。
結果、95-64でギリシャが圧勝。
それにしてもパパルーカス選手を中心としたディフェンスから勝負を仕掛けるギリシャのチームプレイスタイルは日本代表が参考とすべきプレースタイルであり日本代表が目指すべきプレースタイルではないかと感じた。
「ディフェンスから勝負する」それこそが、今後の日本代表の鍵を握る戦い方かもしれない・・・
そう感じさせられたゲームであった。